高齢出産

高齢出産のリスクについて、不安でいっぱいなママに届けたい○○とは?

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こんにちは!編集長のもみじです!

もみじ l 妊娠出産メディア編集長 l 切迫早産で3ヶ月自宅安静、3歳児の母 l マタニティケアラー資格取得 l SNSフォロワー1,000人超え

高齢出産とはどんなものなのでしょうか?その定義や、高齢出産におけるリスクを解説することに加えて、どうしたら少しでもリスクを減らせるのかについて紹介していきます。

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高齢出産の定義とは?何歳からが高齢出産?

日本産婦人科学会による定義では「35歳以上の初産婦」高齢出産としています。つまり、35歳を越えて初めての妊娠、出産にあたる女性のことですね。晩婚化が進む昨今においても35歳という年齢で区切るのは、体力や身体能力は個々人によって異なるものの、一般的に30歳を過ぎると妊娠・出産に伴うリスクが徐々に高くなっていく傾向があるからです。その高くなるリスクを妊婦さん自身や受け入れる医療機関が認識できるように「35歳」とされているわけなのです。

高齢出産のリスクは?

母体に負担が大きい

まず第一に高齢出産のリスクとして挙げられるのは「母体への負担の大きさ」です。妊婦でなくとも、人間は年齢が上がるほど色々な病気にかかりやすくなります。例えば妊婦特有の病気である「妊娠高血圧症候群」。これは妊娠20週以降、分娩12週までに高血圧が見られる状態のことです。時に蛋白尿を伴うこともあります。この症状の発症は30歳くらいまでの妊婦は3%程度ですが、30歳代では倍近くの頻度で発症しています。他にも妊娠中の様々な合併症が起きる頻度も年齢が上がるほど上昇するという研究結果があり、母体が健康でいることの難しさがわかるかと思います。

難産になりやすい

「高齢出産」の場合、産道や子宮口が固くなっているため難産になりやすく、帝王切開になる確率が高い傾向があります。これも高齢出産のリスクの一つです。これは無理のない範囲内でマタニティヨガやストレチを行い、骨盤周りの筋力を鍛えて骨盤を広げておくことである程度回避できるので、できることは試しておくべきかと思います。他にも「前置胎盤」、「胎盤早期剥離」など経膣分娩が難しくなる症状が現れやすいということも統計上の数字で出ています。

赤ちゃんに障害が出やすい

原因ははっきりと解明されてはいませんが、出産年齢が上がると染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率が増えます。染色体異常の中でもダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は

  • 20歳~24歳:1,677人中1人
  • 35歳:378人中1人
  • 40歳:106人中1人

と、年齢が上がるにつれて上昇します。

出産後の心身の回復が遅い

高齢出産では妊娠期間、出産に際して若い世代の妊婦と比べトラブル、リスクが多いです。そのことに加えて、出産後もトラブルに悩まされる高齢出産の方が多いことも知っておく必要があるかと思います。産後、妊娠中に大きくなった子宮が元の大きさに戻り、心身ともに妊娠前の状態に戻る期間のことを産褥期と言い、一般的に6から8週間程度と言われています。ただ、高齢出産の場合、体力が落ちているため母体疲労が長引く傾向にあるばかりか、子宮復古不全(子宮が元の大きさに戻らない)が起こりやすい傾向にあるので注意が必要です。

高齢妊婦さんがリスクを下げるためには?

厳密には「これをしたから高齢出産のリスクが下げられた」ということはありません。ただ、高齢出産で起こりうるであろう様々な症状や事態のリスクを事前に回避したり、起こる可能性を少しでも低くすることは可能です。

食事(とくに葉酸)に気を付ける

その一つが食事に気をつけることです。妊娠期間中は、どの世代の妊婦でもそうですが妊娠していない期間と比べてより多くの栄養が必要となります。それは自身の体を健康に保つためでもあり、胎児の成長を促すためでもあります。妊婦が摂取すると良いとされる栄養の中で一番有名とも言えるのは「葉酸」ではないでしょうか。葉酸は脳や脊柱に異常が起こる神経管閉鎖障害を防ぐのに必要な栄養素です。本来であれば、妊娠してからではなく、妊娠する前から積極的に摂取することが推奨されています。

出生前診断を受ける

高齢出産の場合、医療機関は母体へのリスクの高さから手厚くサポートをしてくれます。定期的な妊婦健診は基本ですが、この基本をしっかり受けておくことで合併症の早期発見、早期治療へとつなげることができます。また、出生前検査も場合によっては受けることが必要となってきます。一般的に、妊娠10から15週頃には超音波検査で胎児の体に何か異常がないかを調べることができるようになります。この時、染色体異常、特にダウン症であれば首の後ろに通称NTと呼ばれる分厚いものが確認されます。ただ、超音波検査ではNTを見落とす可能性があること、そしてその他の染色体疾患の疑いについて判断ができないこともあるので、高齢出産にあたる妊婦は「出生前診断」を受けることができるようになっています。この出生前診断を受けることで母体、胎児を守ったり、生まれた後の準備を整えられるといった利点があります。

高齢出産におけるメリット

長生きする傾向がある

高齢出産にはリスクがあります。しかしリスクだけではなく、メリットもあります。海外の研究でわかっていることは、高齢出産した女性は長生きする傾向があり子宮体がんのリスクが低下するということです。また、若い世代に比べ、人生経験が豊富で精神面のゆとりがあることもメリットとしてあげる高齢出産の方も少なからずいます。気をつけなければならない点は多いですが、良い面があることも知っておくと良いでしょう。

いかがでしたか?

高齢出産についてイメージはつきましたでしょうか?高齢出産は母体のリスク、胎児へのリスクがあり心配されることの多いマタニティライフになるかと思います。ただ、普段の生活で少し気をつけるだけでリスクへの心配が減ったり、生まれてくる子どもにより良い環境を準備することができることも確かであると言えるかと思います。生まれてくる赤ちゃんにためにも情報収集を積極的に行いましょう。

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