もみじ l 妊娠出産メディア編集長 l 切迫早産で3ヶ月自宅安静、3歳児の母 l マタニティケアラー資格取得 l SNSフォロワー1,000人超え
出生前診断は、胎児の染色体異常や先天性疾患の有無を検査する重要な検査ですが、費用が高額であることがネックという方も多いのではないでしょうか。本記事では出生前診断費用を抑える方法と、NIPTと羊水検査の特徴比較について紹介します。
出生前診断とは何か? 重要性と費用の高さについて
出生前診断の概要とその重要性について
妊娠期間中に受ける検査のこと
出生前診断とは、妊娠期間中に胎児の染色体異常や遺伝子異常を調べる検査のことを指します。異常が見つかった場合、出産前に妊婦が医師やカウンセラーと相談し、適切な対処法を選択することができます。
出生前診断は、母体年齢や家族歴などによるリスクが高い場合、または不安がある場合に受けられます。主な出生前診断の種類には、非侵襲的出生前診断(NIPT)、羊水検査、絨毛膜検査があります。これらの検査は、胎児の染色体異常や遺伝子異常を調べることができます。
出生前診断はなぜ大切?
出生前診断の重要性は、異常がある場合に早期に発見し、適切な医療やカウンセリングを受けることができることです。異常がある場合、適切な対処をすることができるため、出産後の心理的負担を軽減することもできます。また、出生前診断で異常が見つからない場合は、安心感を得ることができます。ただし、出生前診断のリスクや費用もあるため、注意が必要です。
出生前診断費用が高額である理由について
検査検査に使用する機械や輸送費が高額
出生前診断の費用が高額である理由は、検査に必要な機械や器具、専門医の知識や経験に加え、保険適用範囲外であることなどが挙げられます。
例えばNIPTは、母体血中の胎児DNAを調べるため、検査に必要な機械や器具が高価であり、専門技術を持った技師や医師が必要です。多くの医療施設は検査を外部委託しているため自院で検査をすることはありませんが、委託費用は高いことと想定されます。海外で検査を行っている場合プラスして輸送費用がかかります。これらの費用も出生前診断の費用を高額にしている要因の一つとなっています。
保険適用されない
加えて、出生前診断の検査費用は健康保険が適用されないことが一般的です。つまり妊婦本人が全額自己負担する必要があります。医療施設によって検査費用は様々ですが、安価ではないということは言えるでしょう。
以上のような理由から、出生前診断の費用が高額になることがあります。しかし、一方で、出生前診断にかかる費用を抑える方法もありますので後半で解説します。
新型出生前診断(NIPT)の費用と特徴
NIPTの費用と他の出生前診断法との比較
費用
NIPT検査・羊水検査ともに一般的には10〜20万円程度が相場とされます。しかし病院や医療機関によっては、費用が異なる場合がありますので一概には言えません。保険適用外のため、全額自己負担となる場合が一般的です。
NIPTの特徴と利点
NIPTは非侵襲的な出生前診断法の一つで、母体の血液から胎児の染色体異常を検出することができます。この検査の特徴として母子・胎児ともに負担が少なくリスクが低い点、胎児の染色体異常を高い精度で検出することができる点が挙げられます。さらに羊水検査や絨毛膜検査と比べて、検査の結果が得られるまでの期間が短く、1~2週間程度で結果が出る場合が多いようです。
羊水検査の特徴とリスク
羊水検査は母体のお腹に特殊な針を刺して羊水を採取することで、胎児の染色体異常を検査する出生前診断法の一つです。この検査の特徴は検査結果が非常に正確であり、検査結果は確定診断として扱えます。
一方で羊水検査にはリスクも伴います。羊水採取時に胎児へのダメージを与える可能性があるため、流産や早産などの合併症が起こることがあります。さらに、検査結果が出るまでの期間は通常2~3週間程度かかるため、結果が出るまでの間は不安が続くことがあります。
このように、羊水検査は正確性が高いという利点がありますが、リスクも伴うことから、慎重に検討する必要がある検査法の一つです。
出生前診断費用を抑える方法と注意点
出生前診断費用を抑える方法について
信頼できる医療施設を選ぶ
出生前診断は高度な技術や専門知識が必要とされるため、施設によっては費用が高額になることがあります。出生前診断の検査結果が保留だったり遺伝カウンセリング時の説明が明瞭でなかったりする場合、別の医療機関で検査をおこなうという選択肢も出てきます。
追加の検査を行うことで費用がかかるため、最初から信頼のおける医療機関で検査をすることが一番の費用削減となるでしょう。
出生前診断費用を抑えるための注意点について
費用面だけを考えて安価な検査を選ぶのはおすすめできません。前述したように、追加の検査をすると結局は高額となってしまうからです。信頼できる医療機関で納得のいく検査をすることが結局は費用を抑えることに繋がるでしょう。
まとめ
出生前診断費用について、NIPTや羊水検査の費用相場やその特徴、検査費用が高額になる理由、費用を抑える方法などを紹介しました。NIPTは非侵襲的でリスクが少なく、羊水検査に比べて結果が得られるまでの期間が短いという利点があります。一方で、羊水検査は正確性が高いがリスクが伴うという特徴があります。
出生前診断費用を抑える方法としては、信頼できる医療施設を選ぶ、再検査をしないということが結局は費用を抑えることに繋がります。出生前診断は、胎児の染色体異常や先天性疾患の有無を検査するための重要な検査です。ご自身の納得のいく形で検査選択をしましょう。