もみじ l 妊娠出産メディア編集長 l 切迫早産で3ヶ月自宅安静、3歳児の母 l マタニティケアラー資格取得 l SNSフォロワー1,000人超え
妊娠後期の中間にあたる妊娠9ヶ月は、赤ちゃんの活動が一段と高まる時期です。さらに出産に向けてママの体も準備を始めていますよ。赤ちゃんがお腹の中で過ごすのも残り2ヶ月となりましたが、残りの妊娠生活を穏やかに過ごしていけるよう、赤ちゃんの体調の変化や注意しておきたいことをまとめています。
妊娠32週
赤ちゃんの体重は1700グラム以上になりました。肺の機能が完成まであとわずかです。日本の医療の質は高く、2500グラム以下で産まれた赤ちゃんでも今は育つようになりましたが、外に出てきても自力で呼吸をするのは少し難しいので注意が必要です。胎在週数が少ないと体の様々な機能が未熟で、肺の力が弱く呼吸疾患にかかりやすかったり、免疫が弱く感染症にかかりやすくなります。
ママの膀胱が赤ちゃんの体で圧迫されているので、頻尿になったり、くしゃみや重い荷物を持ち上げた拍子に尿漏れが起きやすくなります。妊娠中は仕方のないことだと割りきって、あらかじめ尿漏れパッドやおりものシート等を付けておくのが安心ですよ。
腰痛や股関節痛に悩まされていませんか?お腹を支えるために、背中を無意識に反らしている姿勢が痛みに繋がる原因かもしれません。足先に力を入れて立つ事を意識してみてください。足先で立つことにより、体幹が安定し反り腰の改善や、腰痛の軽減に繋がります。また、座るときはお尻の下にバスタオルやクッションを挟める事で仙骨が倒れにくくなり腰痛予防になりますよ。
妊娠33週
赤ちゃんの体重は2300グラム以上になりました。お腹の中の赤ちゃんは今、深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返しながら眠りのサイクルを作っている時期です。胎児の睡眠はノンレム睡眠(脳や体の回復)よりレム睡眠(脳が活発に動いている)の割合が多い事が知られており、レム睡眠の間に神経が発達すると言われています。
出産したあとの出生届や保険証など、様々な手続きがあるので確認しておくのが良いでしょう。出生届は出産日を含めて14日以内に提出することが定められています。出産後、ママの体調が不安定なことや赤ちゃんのお世話で大忙しなことを考えるとパパに協力してもらうのはとても有りがたいですよね。今のうちから自治体の資料やHPで確認しておくとスムーズですよ。
妊婦健診で、すでに貧血と診断された人もいるかもしれませんが、赤ちゃんにたくさんの栄養を届けるためママの身体は血液を必要としています。そのため、特に妊娠後期は貧血が起こりやすく立ちくらみや息切れ、動悸などを引き起こします。出産を機に、貧血が改善せず鉄剤を飲み続けている人もいらっしゃるほど。鉄分が多く、吸収率の高いレバーやあさりの水煮、赤身肉を食べて改善していきましょう。
妊娠34週
妊娠34週の赤ちゃんは、ついに肺機能が完成しました。肺の中には、小さなブドウの房のようなものがあり、ガス交換をおこなう役割があります。赤ちゃんがもし外の世界へ出てきても、少しの手助けがあれば対応できる力を身に付けています。またNST(ノンストレステスト)で胎児の心拍数を聴くことが出来、より赤ちゃんを身近に感じることができますよ。
妊娠34週から、お仕事をしている人は産休にはいることが可能です。これは国の法律で定められていて、正社員でもパートでも派遣でも誰もが取得できるものですから堂々と取得できますね。休みの間引き継いでくれる上司や仲間に挨拶をして気持ちよく産休に入れるようにしましょう。
妊娠中の痔に悩まされている人は少なくありません。女性ホルモンの影響で腸の働きが悪くなり便秘を引き起こしたり、その結果痔になることがあります。便秘対策の予防には、水分と食物繊維の摂取を心がけることが大切です。お尻に関することは、恥ずかしさから言えない人も多いかもしれませんが、悪化すると排便以外でも痛みがみられるようになるため、早めに担当医に相談してくださいね。
妊娠35週
妊娠9ヶ月の最後の週に入り赤ちゃんの体重は2400グラム以上になりました。ママの体質や体格などでも赤ちゃんの大きさに個体差はありますが、この時期以降は妊娠期間中で最も体重が増加するときで、赤ちゃんは皮下脂肪がつきふっくらしてきます。また、胎脂と呼ばれる赤ちゃんを守る白いクリームのようなものが厚くなってきます。
全国に陣痛タクシーと呼ばれる取り組みがあるのをご存じですか?このサービスは、事前に登録をしておくと24時間体制で助産師から研修を受けたドライバーが駆けつけてくれます。破水時にはバスタオルや防水シートも準備してくれるという徹底ぶりで、家族不在時などはこれを活用しない手はありません。地域により対応していないこともあるため、事前にタクシー会社に確認しておきましょう。
陣痛はいつ始まるかわかりません。突然陣痛がきたとき、何も準備をしていないと救急車を呼ばざるを得ない状況になってしまうことも…。
もちろん有事の際は迷わず救急車を呼ぶ勇気も必要ですが、通常のお産であればパートナーの方に運転してもらうかタクシーで向かいましょう。
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出産準備のお守りとして
35週は高血圧症に気をつけましょう。20週以降で高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症と呼びます。さらに現在は肝機能・腎機能障害や胎児発育不全がみられた場合は、蛋白尿が見られなくても妊娠高血圧腎症に分類されるそうです。35週以降の発症は重症化しにくいそうですが、一度かかると様々な合併症を引き起こします。基本的に分娩するまでは続くと考えなくてはいけないので、赤ちゃんとご自身の為にも体調の変化に注意して過ごしましょう。
妊娠9ヶ月(32週~35週)の過ごし方と気を付けたいポイント
いかがでしたか?妊娠9ヶ月は妊娠後期の中盤ですが、赤ちゃんは外の世界でも自力で呼吸できる力を身に付けてるほどまで成長している事がわかりましたね。また、人間に必要な睡眠のリズムをお腹で勉強しながら、ママに会うための準備をしています。とはいえ、正産期まではもう少しありますので赤ちゃんと共に最後まで妊娠生活を楽しんでいけるといいですね。