もみじ l 妊娠出産メディア編集長 l 切迫早産で3ヶ月自宅安静、3歳児の母 l マタニティケアラー資格取得 l SNSフォロワー1,000人超え
妊婦さんの血液検査のみでお腹の赤ちゃんの染色体疾患のリスクについて知ることができる、話題の新型出生前診断(NIPT)。NIPT検査は妊娠何週がベストなの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回はNIPT検査はいつからいつまで受けられて、何週がベストなのかを解説していきます。
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NIPTはいつから受けられる?
母体の血液のみで簡単に検査できるNIPTですが、いつでも検査が受けられるわけではありません。ここではNIPTはいつから受けられるか、いつまで受けられるのか説明していきます。
認可施設の場合
一般に妊娠10週頃が目安
NIPTは母体の血液中にあるDNAを解析することによって染色体異常のリスクを調べます。妊娠10週頃になると胎児のDNAが母体の血液中に混ざることから、多くの医療施設が妊娠10週からNIPT検査ができるとしています。(参考:厚生労働省)
つまり妊娠10週以降であれば母体の血液中にある胎児のDNAを拾いやすく、検査精度が安定してくるのです。
じゃあ妊娠10週まで不安な気持ちを抱えなくちゃいけないの…?
NIPTは10週からを推奨している施設が多いとご説明しました。しかし中には妊娠10週以前から受けられるクリニックも存在します。
認可外施設の場合
一部医療施設では妊娠6週から
一部の医療施設では妊娠6週0日から検査可能としています。早期NIPTとして妊娠10週以前での検査を実施しており、多くの妊婦さんの支持を集めているのです。しかしNIPT検査の時期が早いと胎児のDNAを採血で取れないのではないかと不安になる人もいるかもしれませんね。
大丈夫!追加費用なしでもう1回検査できます!
妊娠6週と早い段階で一度検査し、通常の妊娠10週以降の検査も追加費用なしで実施できるのです。これは全国30以上の提携施設をもつ平石クリニックが実施している早期NIPTという体制です。検査精度が上がる妊娠10週目以降にもう一度検査が受けられるので、少しでも早く結果が知りたい人はチェックしてみてくださいね。
妊娠10週頃からNIPT検査を受け付けている場合が多いが、早い医療施設だと妊娠6週から検査が可能。
NIPTはいつまで受けられる?
NIPTはいつまで受けられるかという受検期限について見ていきましょう!
認可施設の場合
妊娠15週頃まで
認可施設では妊娠15週までを推奨する施設が多い傾向です。これはもし仮に人工妊娠中絶を選択する場合にリミットがあるという点からでしょう。また検査時期が遅すぎると結果が出る前に出産を迎えてしまう可能性もあります。
いつ検査を受けるかはご本人次第という部分も大きいですが、いつまでに受けるべきかということを念頭において考えることをおすすめします。
認可外施設の場合
期限を定めていない場合もある
しかし一部の認可外施設においてはNIPT検査期間を定めていない場合もあります。検査可能期間が過ぎてしまいもやもやとした不安を抱えたまま妊娠期間を過ごすことは精神的にもよくありません。NIPT検査を受けたいという強い気持ちがある場合には受け入れてくれる医療施設を前向きに探しましょう。
なおその場合も先に述べた人工妊娠中絶を選択するリミットがある点などは忘れてはいけません。
NIPTは妊娠何週目に受けるのがいい?
恐らく多くの方が NIPTは妊娠何週目に受けるのがベストなのかを気にしているのではないでしょうか?いつ受けるべきなのか考えてみましょう。
NIPTは妊娠週数で精度に変わりはない
妊娠の週数が増えればその分混ざる胎児のDNA量も増えるため、NIPTの精度が上がるのではと考える人もいるかもしれません。確かに週数が増えれば血液中の胎児のDNA量も増加しますが、DNA量に比例して母体の体重も増えます。
母体の体重が増えれば必然的に血液量も増えるため、結果胎児のDNAが薄まってしまうのです。(参考:ミネルバクリニック)
そのため週数が増えたからといって精度が上がるわけではありません。逆に精度が下がることもないので、慌てて検査を受ける必要もありません。ご本人や家族と充分に相談して、検査を受けるか受けないか決めることをおすすめします。
流産の確率が下がる妊娠10週目がおすすめ
NIPTをいつ受けるか迷ったら、妊娠10週目での検査をおすすめします。妊娠10週までは妊娠初期の不安定な期間のため、検査の結果を待っている間に流産してしまうことも少なくありません。流産のリスクが低くなる妊娠10週目であれば、安心して検査を受けることができます。
また、早い段階で検査を受けることで、余裕を持った心の準備や部屋の準備、知識の準備ができるのです。もしNIPTをいつ受けるか迷ったら、妊娠10週目を検討するのがおすすめですよ。
NIPTを妊娠10週以前で受ける場合
ここではなぜNIPTを妊娠10週以前で受けるのが早いと言われるのか、2つにポイントを絞って説明します。
早すぎると赤ちゃんのDNAが少ない(9週は大丈夫)
NIPTによる検査は母体の血液に混ざった胎児のDNAを調べることで、染色体異常の可能性を判断します。
少量の血液で胎児のDNAから染色体異常のリスクを調べることができますが、妊娠時期が早いと母体の血液中に胎児のDNAが極少量しか混ざらず、正確に検査することが難しくなります。文献によっては4週から胎児のDNAが母体の血液から検出できるという報告もあります。
しかし、どのくらいの量が混ざっているのか、どのくらい検査精度に影響するのかなど、早期での胎児のDNAが母体の血液に混ざることによる検査の影響は、論文化されていません。そのため早期での検査ではまだまだはっきりとしたことが分っているとは言い難いです。
まとめると、検査が早すぎると赤ちゃんのDNAが少ない状態での検査となってしまう。そして胎児のDNAが少ない影響が検査精度に支障を出てしまう可能性があるということです。
妊娠9週でNIPTを受けるのは早すぎるといわれる要因はこの母体の血液中の胎児のDNAの少なさが一因にあります。しかし、実際は妊娠9週でも母体の血液中には胎児のDNAが十分に多くなるため、妊娠9週からの検査でも問題ないとされています。そのため9週0日でも検査可能としている施設もありますよ。
結果待ちの間に流産の場合がある(妊娠9週の壁)
妊娠9週での検査が早すぎるとされる理由の2つ目が流産のリスクです。妊娠9週の検診時、流産の診断を受けたり、胎児の発育が前回の検診時より進んでいないといった発育不良を指摘されたりしやすいのが妊娠9週目です。
「妊娠9週の壁」「魔の9週」という言葉があるほど、9週目は妊婦にとって大きなターニングポイントになります。
そのため、流産のリスクが低くなった9週目以降での診断を推奨している施設が多いのです。
NIPTを妊娠9週で受けるメリット
早く不安な気持ちを取り除けること!
一般的に妊娠が発覚するのは、妊娠4週~6週が半数以上を占めています。妊活をしている人であれば、妊娠へのアンテナも高いため早い段階で妊娠に気づく人もいるはずです。
NIPTは妊娠10週から検査を受けることが推奨されているため、多くの妊婦さんは妊娠発覚後から検査が受けられるまでに約1か月の期間があるということになります。検査可能となる1か月という期間を、とても長く感じてしまう人もいるかもしれません。
過去に染色体異常のある子どもを産んだ経験や、血縁者に染色体異常を保有している人は特に気になりますよね。妊娠9週で受けることができるのは、染色体異常のリスクを早期に払拭したいと考える人にとってはメリットが大きいとも言えます。
出生前診断の種類と特徴
出生前診断は、胎児の健康状態や発育異常のリスクを評価するために行われる検査です。以下にそれぞれの種類の概要を説明します。
母体血清マーカー検査
母体の血液中に存在する特定の物質(マーカー)の量を測定することで、胎児に染色体異常や先天的な異常のリスクを評価します。母体血清マーカー検査は通常、超音波検査と組み合わせて行われ、より包括的な評価を提供します。
この検査は妊娠11週から妊娠14週といった特定の時点に実施されます。結果はリスク評価として提供され、高リスクの場合は追加の検査(例: 羊水穿刺や絨毛検査)が検討されることがあります。検査精度はNIPT検査と比較し非常に低いです。
胎児ドック(胎児精密超音波検査)
超音波検査を使用して胎児の詳細な画像を得ることで、器官の形態や発育状態を評価します。これにより、胎児に様々な異常や奇形の存在を検出することができます。胎児の器官、四肢、頭部、胴体などの構造を評価できる点が特徴です。
また胎児ドックでは胎児の成長と発育の状態も評価されます。胎児の体重、身長、頭囲などが測定され、正常な成長と発育が進行しているかどうかが確認されます。
羊水検査
胎児の染色体や遺伝子異常を調べるために、羊水(胎児が浮かんでいる液体)を採取して検査を行います。この検査は母体や胎児に高いリスクがあると判断された場合に行われることが多く、具体的な異常の診断に役立ちます。
羊水検査は通常、妊娠16週から22週の間に行われます。医師は超音波ガイダンスを使用して母体の腹壁に針を挿入し、羊水を採取します。採取した羊水サンプルには、胎児の細胞が含まれています。
羊水検査は確かな診断を行うために有用な検査ですが、リスクが伴います。検査自体が合併症を引き起こす可能性があるため、慎重に行われるべきです。
絨毛検査
胎盤(絨毛)から組織サンプルを採取して、胎児の染色体異常や遺伝子異常を検査します。この検査は、妊娠初期の段階で行われ、主に染色体異常や遺伝子異常の診断に使用されます。
絨毛検査は非常に有用な診断手段であり、染色体異常や遺伝子異常の早期診断を可能にします。ただし羊水検査と同じく検査自体が合併症や流産などのリスクを伴うため、慎重に医師と相談し、リスクと利益を検討することが重要です。
NIPTはいつからいつまで?まとめ
NIPTは多くの場合妊娠10週前後から受けることができ、いつまでという期限もありません。流産のリスクや体調などと相談して検査の時期を選びましょう。なるべく早く不安を取り除きたいと考える人は、妊娠が分かったら検査の予約を取得してくださいね。