体験談

出生前診断を受ける割合は?NIPT(新型出生前診断)はどう?20代30代でも受けるべき?【独自調査】

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こんにちは!編集長のもみじです!

もみじ l 妊娠出産メディア編集長 l 切迫早産で3ヶ月自宅安静、3歳児の母 l マタニティケアラー資格取得 l SNSフォロワー1,000人超え

妊娠したときに気になることのひとつがお腹の子が元気に育っているかということ。出生前診断を適切に受けることで状態を把握することができます。

中でも血液検査のみで胎児の染色体疾患について調べることができる新型出生前診断(NIPT)の注目が高まっています。

もみじ編集長
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出生前診断を受ける割合は?

高齢妊婦さんの方が受ける割合が高い

佐々木らの報告1)によると、1998年から2016年までの日本における出生前診断の受検数は、NIPT(非侵襲的出生前診断)を含めて以下の数字になっています。

  • 出生数97.7万件に対して受けた人は7.2%
  • 高齢妊婦数27.8万人に対して受けた人は25.1%

この報告によると上記のように高齢妊婦の方が出生前診断を受ける割合が高くなっています。

リスクのある羊水検査は減少傾向

1998年以降、確定的な出生前診断の一つである羊水検査の件数は増加傾向を示していましたが、2014年に20,700件をピークに減少傾向となり、2016年には18,600件となっています。

この減少傾向については、2013年に開始されたNIPT(非侵襲的出生前診断)の影響があると考えられています2)。NIPTはより安全で簡便な検査であり、羊水検査と同程度の高い精度で染色体異常を検出できることから、多くの妊婦さんがNIPTを選択するようになったことが要因の一つとされています。

昨今注目されているNIPT検査

これまでに示した結果は「流産のリスクを伴う確定検査の件数を減らす」という目的が達成されつつあるということが分かります。NIPTはより安全で簡便な検査として、妊婦さんが検討すべき出生前診断の選択肢の一つとなっています。

しかしながらこれらの調査はNIPTの導入からわずか3年間の調査であるという点に留意する必要があります。長期的に見てNIPTが従来の出生前診断を完全に置き換えるわけではなく、それぞれの検査の優位性や限界に応じて、適切に選択される必要があるでしょう。

出生前診断は20代、30代でも受けるべき?

出生前診断は、20代でも30代でも受けることが推奨されます。理由は以下の通りです。

20代・30代もダウン症候群やその他の染色体異常のリスクがある

ダウン症候群の出生率は年齢とともに上昇します。30代以降になると、ダウン症候群のリスクが急激に上昇することが知られています。しかし20代でもダウン症候群やその他の染色体異常のリスクは存在し、出生前診断を受けることが重要です。

30代のママでもダウン症児を出生するリスクが高い

特に30代のママはダウン症児を出産するリスクが20代のママよりも高いことが知られています。そのため30代のママは出生前診断を受けることを検討してもよいかもしれません。

総じて出生前診断は、妊娠初期~中期に行われるため、20代や30代であっても、ダウン症候群やその他の染色体異常のリスクがある場合には受けることが推奨されます。リスクを早期に知り、必要なサポートや治療を受けることで、妊娠期間中に安心して過ごすことができます。

また出産前の準備や計画を立てることもできます。20代のママと比べると30代のママは特にダウン症児を出生するリスクが高いため、出生前診断を受けることが重要です。しかし出生前診断は個人の判断によって受けるかどうかを決める必要があります。医師や専門家と話しリスクと利益をよく考えた上で、自分にとって最適な選択をすることが大切です。

もみじ編集長
もみじ編集長

以降は当サイト独自調査です!最新の調査ではどうなのでしょうか?

妊娠中に新型出生前診断(NIPT)を受診したのは9.1%

新型出生前診断(NIPT)は2013年に承認された後、2014年に開始されました。比較的新しい検査ゆえ、まだまだ調査が進んでいないのが現状。そこで当サイトではご自身が妊娠された際、新型出生前診断(NIPT)の受診について検討したかについて問いました。

調査手法インターネットでのアンケート
調査対象者妊娠歴のある女性
調査期間2022年11月20日~11月29日
質問内容質問1:子供が生まれる前にNIPTを受診しましたか?
質問2:受診しなかった方、受診しようと考えたが受診しなかった方にお聞きします。受診しなかった理由を教えてください。
質問3:受診した方にお聞きします。受診した理由や実際受診した感想を教えてください。
集計対象人数363人

その結果、9.1%の方が新型出生前診断(NIPT)を「受診した」と回答しました。

「受診しようと考えたが、受診していない」と回答した27.0%と合わせると実に3割以上の方が受診について前向きに検討していた、という結果となりました。

それぞれの方の回答を一部抜粋して記載いたします。

「受診した」と答えた方の回答

高齢のため

  • 自分が高齢出産にあたる年齢だったため。これで全てがわかるという訳ではありませんが、少しの安心を買うという意味ではやってよかったと思っています。
  • 40歳を過ぎての妊娠だったことと、第一子を原因不明で出産後にすぐに亡くなっていまったからです。
  • 高齢妊娠だったため、染色体異常の子どもが産まれる可能性が上がったので受けました。羊水検査でも良いかもしれませんが早めに知りたかったのと、血液検査で胎児に負担がかかりにくいのでNIPTにしました。

兄弟児のことを考えて

  • 上の子に障害があるかもということで、下の子の妊娠すら迷っていたのですが、どうしても諦めきれず妊活を再開しました。妊娠前からNIPTをすることを決めていました。自分が高齢で両親も高齢のため、もし何かあった時は誰が子供の面倒をみるのかとか、実際障害がある子供ならそれなりの準備をしてあげたいと思い選択しました。
  • 高齢出産で3人目だったため,染色体異常の可能性が知りたかったからです。
  • 第二子の妊娠中に受けました。第一子のことを考えて。

不安だったから

  • 看護婦さんに勧められたのと、自身も心配があったので受診しました。結果何もなかったので、以降安心して過ごせました。
  • 事前にわかるならそのほうがいいと思ったので、勇気がいりましたが受診しました。
  • 妊婦健診の時に医師(女性)から「今はNIPTをする方も多くなっています。特にお勧めするわけではありませんが、高齢期出産ということもあるので一応検査されますか?」と言われました。確かに30代後半での妊娠だったので不安が大きかったためです。

その他

  • ドイツで出産をしました。ドイツの検診では、NIPTは35歳以上だと必須、それ以下でもほとんどの人が受けます。なぜなら保険がきいて、実費が少ないのが理由の一つだと思います。私たちは、金銭的なことも理由にはありますが、出征前に子供の障害が分かったら覚悟ができる(おろすにしても育てるにしても)ということで、診断を受けました。
  • アメリカで妊娠・出産しましたが、看護師が受けることを勧めてきたため受けました。結果、心の準備ができました。

「受診しようと考えたが受診していない」と答えた方の回答

どんな子でも産みたいから

  • どんな子どもがうまれたとしてもそれを受け入れようと思っていたので受診する必要がないと思いました。
  • 高齢出産だったため、病院から受診するかどうか尋ねられ悩みました。ですが、結果がどうであっても出産はするつもりだったので、事前に知る必要性がないと判断し、受診をしませんでした。

受診料が高額受診

  • 不安だったため受診したかったのですが、料金が思いの外高額で受診しませんでした。
  • 大きな理由としては金銭面と年齢です。純粋に結構お金がかかるなと思い諦めたのと、20代だったので大丈夫だろうと思い込みました。

対象期間を過ぎてしまった

  • 検査で異常が見つかったときに、果たして自分は産む堕ろすといった判断ができるのか、後悔しないのかという自信や覚悟が持てなかったため、迷っているうちに過ぎてしまった。

近くに受けられる病院がなかった

  • 県内に対応可能な病院がなかった。

「受診しなかった」と答えた方の回答

どんな子でも産みたいから

  • 仕事が忙しく、妊娠することの難しさを感じ、鼓動が確認できた時に、とても嬉しかったので、どんな子であっても、受け入れようと思いました。
  • どんな状態であっても我が子は我が子だと思い受診しませんでした

医師から勧められなかったから

  • 受診しなかった理由としては、医師からも進められませんでしたし、毎回のエコーの際に順調に成長していたからです。
  • 通っている産婦人科で、NIPTについて説明などがありませんでした。
  • 産院から特に受診するか否かの問いかけもなかったため、何となく時期が過ぎてしまいました。

金銭的な理由

  • 妊娠していた際、羊水検査があることしか知らなかったです。ただ当時知っていたとしても、高額なので受診しなかったのではと思います。

年齢による理由

  • 20代後半で妊娠しました。若いのでダウン症の心配はないと思ったので受診しませんでした。
  • 年齢も若く、超音波などの所見でもとくに問題ない場合が多いでしょうと担当医に言われたためです。

体調による理由

  • 出産予定の産院では検査できず、別の大きな病院へ行って検査しなけれはならなかったから。また、検査はつわりの時期にうけるため、重症妊娠悪阻でそれどころではなかったから。

出生前診断を受ける割合は?まとめ

今回は妊娠歴のある女性363名にアンケートを取り、新型出生前診断(NIPT)の受診についてまとめました。受診者数も増え、認知度の高まりを見せている新型出生前診断(NIPT)。多くの方の意見を知り、検討材料となれば幸いです。

本アンケート結果の無断転載を禁じます。使用される際は必ず著者(ママの参考書編集部)やサイトURL(https://kawara-heart-clinic.jp/)など出典元を明記ください。

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